私は、人々のお金に対しての認識の甘さに危機感を日々感じて生きている。
本記事では、お金についての知識力のことをマネーリテラシーと呼ばせて頂くこととする。
では、なぜ、マネーリテラシーが弱い人が多いのか?
答えは、簡単、勉強してないからだ。
してないと言うよりは、する機会がなかったからと言える。
生まれてから、義務教育を経て高校に入学し大学を卒業して社会人になるまで、マネーリテラシーについての授業を誰も受けていない。
そもそも、そんな授業なんてものはないし、社会人になれば当たり前にお金を自分で管理しなければならない。
そう!社会人になったら右も左も分からないのにお金だけは持てるようになる。
一人前の社会人になった証に、生命保険に加入したり、銀行口座を作ったり、中には資産運用のために投資を始めたり。
実は私も、社会人になってから上記に書かれていることを全てこなした1人だ。そして、今考えると何も分かっていないのに分かるフリをして、大人の仲間入りだと勘違いしていた自分が恥ずかしい。(笑)
このことは、私に限らず多くの人も体験しているはずだ。無知とは本当に恐ろしいことだと思う。
自分が無知でないと言うなら、、、
次の質問に答えて欲しい。
あなたの入ってる生命保険は、どういう病気や怪我の時に利用ができるのですか?
もし、自分の入ってる保険について、これぐらいのことも把握していないようなら無知だと認識してもらった方がよい。なぜなら、本来、保険とは、リスクを考えリスクに備えるものであり、リスクの把握なしに保険は有効とは言えない。
あなたの貯金は、当座口座?それとも普通口座?銀行がもし、倒産したらあなたの貯金は、保証してくれるの?
銀行が潰れる訳ないとあぐらをかいてるかもしれないが笑い事ではない。
今まで10以上の銀行が経営破綻している。
さらにネットバンキングに人気が集まり若者の銀行離れが進んでいる。大手の銀行も何万人単位でリストラが始まり、ATMの共用化などの話も出ている。地方銀行はさらに窮地にたたされるはずだ。
つまり、無知なのに無知なことに気づかずに生活している人が如何に多いかを知って欲しい。
危険さをイメージするなら、、、
免許はないけど、車は貰って運転している様な状態に近い。
なんとかアクセルは、踏めて前には進んでるけど止まり方がわからない。
そんな状態だと、事故しないほうが不思議な位だ。
こんな話、私には関係ないと思っているそこのあなた。
あなたにも是非、知って欲しい。
よく勘違いしているパターンをご紹介しよう。
「私は、節約家で無駄遣いもしていないし、株なんかにも手を出してない。堅実にコツコツお金を貯金して将来に備えてます。なんなら貯金が趣味です。」この人のマネーリテラシーはどうか?
答えは「無知」であることにはかわりない。さらに手元にお金があればリスクがないとさえ思っている。
なぜそのような、誤解が起きてしまうのか?
それは、お金の仕組みを理解できていないからである。
お金には、物やサービス交換できる価値があるのは誰でも知っている。
お金の概念がない昔は、物々交換で人々の生活が成り立っていた。
今や誰でも使っているお金だが、長い年月で見たとき、価値は大きく変動している。
ただし、日々の積み重ねで徐々に変化していくため、何気なく生活していてもお金の価値が変わっていることに気づかずに過ごしている人は非常に多いい。
昭和40年当時の1万円が平成30年では何万円の価値に匹敵するだろうか?
平成30年では、、、なんと当時の1万円が2万円以上の価値がある計算になる。
何故、あやふやな答えかと言うと、企業物価指数、消費者物価指数どちらを用いるかで計算が大きく異なってしまうからだ。
ですが少なくとも2倍、大きく見積もると4倍近くにまで価値が変わっていることが分かる。
一見、だんだんと日本経済が成長してお金の価値が高まっていってるように思えるかもしれないが、別の見方をすると、お金の価値が下がっていることに気がつかないだろうか?
だって昭和40年では1万円で買えていたものが、平成30年だと2万円払わないと買えないのだから。
つまり、銀行で置き換えると同じ1万円を貯金していても昭和40年と平成30年では紙幣の価値が半分以下に減っていることを意味する。
国は、紙幣の枚数をコントロールできる。コントロールできると言えば聞こえは良いが、借金に借金を重ね、紙幣を刷りまくっている。(笑)
つまり、貯金していれば安全だと思っている人も考え方を改めなければならない。
1000万円貯金しているから大丈夫だと思っていても、紙幣の価値がどんどん下がって500万円、、、250万円分の価値ぐらいにまで下がることは起こり得る話だ。
銀行に貯金しても貯金しても、お金の価値が下がり続けてしまっては実際にはプラマイ0。
価値が下がり損すれば口々に国の政治の悪さを批判するだろうが、今まで変化しようとしてこなかった貴方に責任がある。
変化しないことで安全にしがみついているつもりかもしれないが、お金の価値が変化する時代に変化しないことは大変リスクだ。
時代に応じて変化しなければリスク回避はできない。
お金の価値を下げるのを回避する手段を紹介しよう。
もちろん銀行に預けていても価値の変化には対応できない。
しかし、資産を株に変えていればどうだろう?
皆さんは日経平均株価というものを聞いたことがありますよね?
新聞やニュースで読み上げられてるあのやつです。
日経平均株価は、毎日変動する。
ここ近年、上がり下がりの調整あるものの概ね全体的に上昇傾向にある。
お金を株に変えていれば、多くの株所有者のお金の価値は守られていることになる。
たまにこんなことを言う人がいる。
もし、金融危機でバブルが弾けたら株は紙くずになるのではないのか?
紙屑になるのは、バブルが弾けたときではない。会社が倒産したときである。リーマンショックで急激に価値が下がった株も今まで持ち続けていれば損をせずに手放せている事例がほとんど。マネーリテラシーのない人は、慌てて一番下がったときに売って大損している。だから株も無知でやるのは大変危険が伴います。
もし、日本のバブルが弾けたらどうしたらいいのでしょうか?
そのときは、銀行に貯めてある貯金が大いに活躍するチャンス。貯金を崩して株に投資しましょう。お金の価値を上げる大チャンスです。
おそらく、他国の投資家たちは、日本のバブルが弾けた瞬間、こぞって多額の株を買い占め、日本の経済が復興したときに売って大儲けする。
日本人の頑張った利益が他国に奪われてしまう。
日本人のマネーリテラシーの低さが改善されない限り防ぎようがない。
そのためにもマネーリテラシーを高めて自分の身を自分で守ってください。国に守ってもらおうなんて思わないでください。
国がしてくれるのはルールを作ることだけだ。
あとは、その決められたルールを熟知し使いこなすのだ。
車の運転でも運転ルールがありますよね?ルールがあるお陰で大きな事故が起きないようになっている。
まずは、皆さん、車を運転する前に運転ルールを勉強し免許をとってください。(最低限のマネーリテラシーを学んでからお金を運用すること)
*この記事では貴方に投資を薦めておりません。投資は正しい知識を身につけ、自己判断でおこないください。私は、投資に関する一切の責任を負いません。
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